2年間マッサージ教室に通ってできるようになったこと(メモ)

この記事は、誰かのために。というよりは、

身近な人に施術するときに、私自身がどんな施術をできるのかを伝えるため、またやってほしい施術を選んでもらうために書きました。

もしくは少数派かと思いますが、マッサージ教室ってどんなこと学べるのかなーって疑問に思ってる人向けにもなるかなと思います。

 

マッサージの勉強を始める前には、転職とかもよぎっていましたが、なかなかこの業界は一部のゴッドハンド以外には固定客がつきにくく給料がそこまで多くないので、この業界への転職は現実的ではないかなーと思っています。もちろん目の前の人に喜んでもらえる点ではとてもやりがいのある仕事ではあるのですが、、、

ただ、この業界の方と少し接点をもつことで、お金を稼ぐことの難しさ、大変さに気づけました。

私自身メーカーで設計の仕事をしているので、図面書いたり試験をしたりすることで給料をもらっていますが、直接お金を稼げているわけではありません。

物流部門、製造部門、営業部門、それぞれのメンバーが頑張った上に、売り上げや利益が発生している。そう考えると、お金を稼ぐってとっても大変だと思いました。

上記のように考えると、上司にやんや言われながらも日々のタスクをきちんとこなしていればお給料が振り込まれる。サラリーマンってなんて素晴らしいんだ!!!と思いました。

 

それでは、2年間マッサージ教室に通ってできるようになったことを自信がある順に書いていきますー。

 

・腰痛

得意です。上半身全体を支える割に、筋肉が小さいので痛めがちです。

腰方形筋と脊柱起立筋の間が癒着しがちなので、その辺に指圧を加えることで、筋肉の動きがスムーズになります。

青線で囲ってる辺りを横からぐいぐい押すイメージです。

場所を間違えると肋骨がぽきっと折れる危険性もあるので、素人がぐいぐいとやるのはお勧めしません。

*1

 

・背中

背中全体の筋肉、骨の構造はざっくり頭に入っているのでそれに沿ってほぐすことで筋肉の緊張を緩和させることができます。

肩甲骨の内側に主脊柱起立筋が3本通ってます。(表層は別の筋肉が覆ってる)

この筋肉を押しながら横にずらすことで、背中の筋肉を緩めることができます。

また、全身のツボが背中に集まっているので、筋肉的な不調だけでなく健康的な不調(不眠症、倦怠感、寒がり、肩こり、目疲れ)も改善できます。

以前、僕自身も体がだるかったことがあって、近くの整体院に駆け込んだのですが、1時間ずっとこの辺をほぐしてもらいましたが、それだけで全身がすっきりしたのを覚えています。

自分ではなかなかできませんが、どうしてもやりたいときは、ベッドと自分の間に軟式野球ボールなどを挟んで仰向けに寝て背中を刺激しています。

初心者には難しいかもしれませんが、気持ちはいいのでぜひやってみてくださいー。

 

 

・足のだるさ、むくみ

昔から走る競技ばかりやってきたので、脚はセルフマッサージをしていましたが、教室で教えてもらってから一段階上手くなった気がしています。

ハムストリング~ふくらはぎにかけて、指圧、腕圧などで、日ごろの疲れ、スポーツによる筋肉疲労を軽減させることができます。

足裏は押すとまずい場所は特にないので、素人でもどんどん押したらいいと思います。元気がない人には湧泉がおすすめです。(足でグーをしたときに、足裏の一番凹んだところです。)

痛気持ちいいくらいでやってもらうもよし。自分でやるも良しです。

 

・膝

関節で、骨の集合体なのにマッサージできるの?って思うと思いますが、結局膝が痛む理由は、周囲の筋肉が緊張することで、膝の軟骨や神経部をすり減らしている状態なので、その筋肉をほぐすことが重要です。

膝裏の膝窩筋ほぐしなどは結構気持ちいいです。

表面にはハムやふくらはぎ(ヒラメ筋+腓腹筋)があるので膝窩筋は触りにくいですが、膝が痛い人は周囲の筋肉も凝り固まっているので、一緒にほぐしてしまいましょう。

 

半月板が原因の場合、僕としては正直どうしようもありません。

 

・肩こり

マッサージといえばこれですね。

 

首~肩のツボ(10個くらい)に加えて、肩甲骨をにゅる~っと動かしたりすることで、可動域を広げたりできます。合わせて背中の施術を行うことで首の動きもスムーズになったとの声をよく聞きます。

2足歩行に進化し、腕をあらゆる方向に動かせるようになった代償として、人類は肩こりから離れられなくなったそうです。

海外ではstiff neck(くび凝り)といい、その原因は首にもあるとされています。

ただ、腰や脚に比べるとまだまだ下手っぴ。練習相手募集中ですー。

 

・不調に合わせた身体中のツボの指圧

相手の不調の症状をヒヤリングし、体のどの部分が悪いかを調べるために筋肉反射のテストをしてその人にあったツボを押せます。

(中医学なので、五臓の肝、心、脾、肺、腎、六腑の胆 小腸 胃 大腸 膀胱+三焦に分類して調べます)

うちの学校は以前の記事にも書きましたが、「推拿」療法が中心なので、ここを重点的に教わりました。

私自身が割と健康体質なので効果のほどは実感できていないのですが、通ってる方の例だと

・出産後に止まっていた生理が推拿療法で数年ぶりに戻った。

・肩(腰だったかも)が痛くて推拿に通い始めたが(教室も行ってますが先生による施術も小規模で行ってます)、通うようになってから低気圧による頭痛が収まった。

・手術でも治らなかった腕~肩の痛みが、ここにきてから治った。

のように、西洋医学(いわゆる病院の投薬、処置)では対処が難しい症状に対して効果があるようです。もっと日本の医学は東洋医学の良いところを取り入れてもいい気がします。

 

・下痢、便秘の解消

お腹(おへそ当たり)にやさしく指圧することで、下痢や便秘の改善につなげられます。

 

・腕の痛み

腕の筋肉をほぐせます。はい。

腕が痛いって人があまりいないので、練習できていません。。。

 

・顔

表情筋、目の疲れ、顔色の改善などが可能です。

ただし、ご時世なのであまり練習できていません。

 

卒業してもまだまだ粗削りなところはあるので、これからも隙間時間には京都の教室に通って鍛錬を積むつもりです。

 

うちの師匠の言葉なのですが、

施術してあげたら小額でもお金(御礼)をもらう用にしなさい。そしたら半端な施術はできず丁寧な施術を心掛けるようになり、上達もより早くなると。

なので、施術の際にはカンパ(お客様側で金額設定してOK)で構わないので、100~500円を目安にカンパをお願いいたしますー。

*1:写真は、「解剖学-3Dアトラス」から引用。